新しいReact Nativeコマンド、Doctorの紹介
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React Nativeコミュニティの6人のコントリビューターによる20以上のプルリクエストを経て、`react-native doctor`という新しいコマンドをリリースできることを嬉しく思います。これは、開発環境のセットアップ、トラブルシューティング、エラーの自動修正を支援するコマンドです。`doctor`コマンドは、ExpoやHomebrewのdoctorコマンドに強くインスパイアされており、UIはJestからヒントを得ています。
実際の動作はこちらです
仕組み
`doctor`コマンドは現在、CocoaPods、Xcode、Android SDKなど、React Nativeが依存するほとんどのソフトウェアとライブラリをサポートしています。`doctor`は開発環境の問題を発見し、自動的に修正するオプションを提供します。`doctor`が問題を修正できない場合は、メッセージと手動での修正方法を説明するヘルプリンクが次のように表示されます。
今すぐ試す
`doctor`コマンドはReact Native 0.62の一部として利用可能です。しかし、アップグレードしなくても試すことができます。
npx @react-native-community/cli doctor
現在サポートされているチェック項目
`doctor`は現在、以下のチェックをサポートしています。
- Node.js (>= 8.3)
- yarn (>= 1.10)
- npm (>= 4)
- Watchman (>= 4)、開発モードでファイルシステムの変更を監視するために使用されます。
Android環境に特化した項目
- Android SDK (>= 26)、Android用のソフトウェアランタイム。
- Android NDK (>= 19)、Android用のネイティブ開発ツールキット。
- `ANDROID_HOME`、Android SDKのセットアップに必要な環境変数。
そしてiOS環境向けの項目
- Xcode (>= 10)、iOSアプリケーションを開発、ビルド、配布するためのIDE。
- CocoaPods、iOSアプリケーション用のライブラリ依存関係管理ツール。
- ios-deploy (オプション)、CLIが物理的なiOSデバイスにアプリケーションをインストールするために内部で使用するライブラリ。
謝辞
この作業に取り組んでくれたReact Nativeコミュニティ、特に@thymikee、@thib92、@jmeistrich、@tido64、そして@rickhanloniiに心から感謝します。